2023年地質野外巡検A_根ぞり珪化木
巡検
7月1日から根ぞりの珪化木をターゲットにした地質野外巡検を行った。
本年度から、「本当に興味がありそうな学生」のみを対象にしたところ、
参加学生が2名と随伴学生1名という気楽な巡検になった。
案内人は杉山氏にお願いした。
根ぞりの珪化木が発達した繁茂していた時期には、ちょうど日本列島が中国大陸から分離し始めたころであった。
当時は日本海が拡大して、背弧で活発な火山活動がおきていただろう。
根ぞりの珪化木は、約2000万年前に噴火した火山灰に覆われて化石化されたらしい
根ぞりの珪化木は、地層から直立しているように見えるものがあるため、森林がそのまま火山灰に埋もれた可能性があるらしい。
立ったまま死んだなんて、弁慶みたいだね。
ただ、地質調査所の図幅解説だと、たまたまそう見えるだけで、実際には生きたままの森が埋没したわけではないらしい。
杉山先生は、この図幅解釈に異を唱えているようで、その証拠になる露頭を案内していただいた。
この珪化木は根を立派な張っており、焦げ茶色の地層は泥岩という森の中の土がもとになっている。
一方で、上の方の褐色から白い地層は凝灰角礫岩という火山堆積物である。
したがって、根を張ったままの状態で杉が凝灰角礫岩に埋没した物言わぬ証拠なわけだ。
その後、座敷童が出没するという食堂で昼食をとった後、御所野縄文公園を見学した。
梅雨なのに、かなり快適な晴天のもと、縄文の森を散策し案内人から興味深いお話を拝聴した。
縄文人はかなり寒い環境だが、草原を好んで生活していたようだ。
しばらくのんびり博物館を見学したあと、案内人に挨拶してから岩手山青少年交流の家に移動する。
夜は天体観測をする予定だったが、薄雲が張った状態で満月なのに月も見えない
でも夕焼けは綺麗でした。
仕方ないので、さきにお風呂にはいり、食事をとってからのんびり就寝しました。
2023年7月25日0:56