北海道調査(その2)
研究
初日は江丹別峠で片理が発達したBS露頭を見せたあと、沼牛・砂利川付近の林道調査を行った。
二日目からは、いよいよ本格的な調査。
今年は道内で熊による人身被害がニュースを賑わせているので、元猟師の松澤さんという方に同行していただき、山の様子を見ていただいた。
午前中は学生N田に分析してもらっている長留内川の上流を調査しに行った。
入林前に、松澤さんが中国製の爆竹を鳴らしてくれた
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この近辺はチャートに挟まれて泥質変成岩が見られるので、それを見に行った。
赤色のチャートが広く露出しているが、まれに片理が発達したペラペラした岩石が見られる。
同行していただいた松澤さんによると、今年の長留内は熊の足跡もなし安全だと認定いただいた。
お昼過ぎに幌加内町でそばを食したあと、N田君を先にバスで帰らせる。
教育学部の学生さんは、夏休みも忙しいので、せっかく調査に連れて来てもゆっくり指導できないのは難しいところだ。
江丹別峠へ向かう路には、一面のそば畑が拡がっている。
午後は側畑と山の間に南北に延びる林道に入って調査した。
過去2年の調査では、この林道から冬路山へ向かう沢を3本ほど登って調査を行った。
林道があまり整備されておらず、倒木が行く手をふさいでいたので、松澤さんとN堀君と一緒に木を切り開いて進んでいく。
今回は林道北端で車を降り、藪漕ぎして見つけた東西方向に伸びる沢を東方向に登って調査した。
この沢には、大量の平べったい青色片岩が落ちており、片理が極めて強い。
沢の傾斜がゆるやかな為か、1時間ほど登ってようやく露頭がみつかった。
松澤さんからは、こんな山で熊鈴を鳴らしていたら、熊に会う可能性はまずないよ、と言っていただいた。
2021年8月26日17:13