南三陸町のマントル捕獲岩
巡検
O崎さんの卒論指導のため、南三陸町のマントル捕獲岩産地に出かけた。
途中 登米を通過したのだが、朝ドラのロケ地なので、ヒロインの写真が至るところに貼ってる。
一緒に出かけた学生に聞いたところ、3人とも朝ドラ見てないらしい。
このマントル捕獲岩の産地は、先代の土谷先生が論文に書かれている産地だ。
Tuchiya et al., 2005
論文に書かれてある権現という地名を手がかりに行く。
地理院地図の「権現」文字の付近には、海との間に防波堤が築かれており、なんと「立ち入り禁止」とあった!
😥
付近の住民に聞くと、べつに鍵開けて入ってもいいよ!ということで、遠慮なく入る。
土谷先生に電話でうかがい、荒砥崎のほうに安山岩が露出していると情報をいただき、南のほうに向かって歩いてみた。
泥岩〜砂岩泥岩互層〜礫岩へと南に向かって変化したので、海成層から陸成層への変化なのかもしれない。
荒砥崎の北端は大潮のためアクセスが難しいので、私と男子だけ行き、女子二人は海岸で待機してもらった。
泥岩の層理面にほぼ平行に安山岩が貫入しており、丸い石英質の捕獲岩が多く見られたが、マントル捕獲岩はなし...
地元の人に道を尋ねると、工事中の港を通過した先の道から荒砥崎の南端に直付けできることが分かった!
始めての場所は大体そんなもんだ。
😏
夕方4時過ぎになんとか目的の露頭にたどり着くことができた!
茶色の岩石は、たぶん玄武岩質の火山岩だろう。
そのなかに、無数の緑色をしたマントル捕獲岩が入っていた。
🤩
2021年7月4日19:04