太陽黒点観測

教育


今日の全国的に夏日のようでしたが、盛岡も満点の青空でした😊
朝から来客があったため、朝10時、南中時刻、午後3時と三回ほど黒点観測を行いました💦


数年前に卒業した学生さんに、「反射板を用いて黒点観測をした際に、太陽の北極や赤道をどのように記入したらよいか?」と質問されました。
その当時 私はよく分かっていなかったのですが、僕がサポートするから1度自分(学生本人)で考えてみたら!と伝えたところ、そのうち諦めて観測を辞めてしまいました😢もちろん、原因はそれだけではないのでしょうけど。


中学校で習う惑星や恒星の動きは、習う方も教える方もかなり難しいと感じています。
なぜならば、少なくとも半数以上の学生さんが金星を自分の目で見たことがなく、ましてや火星や木星ですら一生見ることがない可能性があるからです👽
そういう意味では、先述の学生さんは少なくとも「太陽のみかけの地軸が日周運動しながら 回転している」ということに気がついたわけです👍
本日は天気が大変良かったので、9時40分・11時40分(ほぼ南中時刻)・14時40分と観察してみました🌞
反射板で観測する際には、鉛直方向に補正するために、「垂直確認カメラ」というアプリを使用しました👍
その結果(写真の上方が鉛直方向です)

という感じになり、みせかけの黒点の位置が 南中時刻からのずれによって変化していくことを確認することができました😊
実際に観測する前には、日周運動と同じように黒点の位置は、1時間あたり15度ずつ時計回りに変化すると安易に考えていました🔭
ところが、実際に観測すると9時40から11時40分の2時間の間には、黒点の位置が時計回りに約65度(毎時平均33度)変化してみえたのに対して、11時40分から14時40分の3時間の間には、黒点の位置が時計回りに41.5度(毎時平均14度)しか変化しなかったので、想定より難しいことが分かりました💦
本日の観測から分かったことは、日周運動する太陽の自転軸のみかけの回転速度は均一ではなく、南中時刻より前には自転軸が早く回転し、南中時刻後の日中は自転軸の回転速度は、ほぼ毎時15度と言えそうですね😇
観測の結果、予想が間違っていたことが分かり、なんでだろう?と考えるのが科学の醍醐味でもあり楽しさですよね😌


2025年5月13日21:16